LGBTQの方々の生殖補助医療

LGBTQの方々の生殖補助医療

LGBTQの方々の生殖補助医療

多くの方々にとって、家族を持つことは重要なライフステージの一つですが、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング)のカップルの場合、自然妊娠が難しいケースが多いため、子どもを授かることは難しいと考えられるかもしれません。しかしながら、実際はいくつかの手段があり、弊社がコーディネートさせていただいてお子様を授かったカップルが多数いらっしゃいます。

  1. 精子提供
    女性同士やトランスジェンダー(FTM)のカップルがドナー精子を用いて人工授精や体外受精を行います。
    体外受精の場合、カップルのどちらかお一人が採卵し、ドナー精子を用いて作成した受精卵(胚)をパートナーの子宮に移植することもできます。
    >>https://www.ogms.info/sperm.html

  2. 卵子提供 + 代理出産
    男性同士やトランスジェンダー(MTF)のカップルが卵子提供を受け、体外受精にて作成した胚を代理母の子宮に移植します。
    >>https://www.ogms.info/ranshi.html
    >>https://www.ogms.info/dairi.html

これらの方法には、生殖補助医療(ART)が重要な役割を果たしています。

生殖補助医療(ART)とは

生殖補助医療(ART: assisted reproductive technology)とは、「妊娠を成立させるために卵子と精子、あるいは胚を取り扱うことを含む全ての治療あるいは方法」です。一般的には、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚移植(ET/BT)および胚凍結・融解胚移植等の不妊治療を指します。

  • 体外受精(IVF: In Vitro Fertilization)
    排卵直前の状態まで育った卵子を卵巣から採取し、卵子に精子をふりかけて培養し、受精卵を作成します。この方法を特に「コンベンショナル体外受精」と呼ぶこともあります。

  • 顕微授精(ICSI: Intracytoplasmic Sperm Injection)
    ※正式名称は「卵細胞質内精子注入法」
    顕微鏡下で卵子に針を刺し、精子を注入し、培養して受精卵を作成します。
    コンベンショナル体外受精で受精させることが難しい場合に適用されます。

  • 胚移植(ET: Embryo Transfer/ BT: Blastocyst Transfer)
    受精後2~4日目の受精卵を胚(Embryo)、受精後5日目以降の受精卵を胚盤胞(Blastocyst)と呼びます。胚や胚盤胞を子宮に入れる処置を胚移植(ET)、胚盤胞移植(BT)と言います。

  • 精子/卵子/胚の凍結保存
    凍結保護剤で精子や卵子、胚の細胞を保護し、-196℃の液体窒素に入れて凍結保管します。
    標準的な凍結方法であるガラス化法(Vutrification法)は、常温(37℃)から-196℃まで瞬時に冷却することで凍結による細胞への傷害を抑えることができ、融解後の生存率はほぼ100%と非常に高いです。


これらの技術を用いることにより、ドナーからレシピエント(提供を受ける方)への精子や卵子の提供がスムーズに行われ、多様なカップルが妊娠・出産の機会が得られるようになっています。
弊社のプログラムが、より多くのカップルのお役に立てましたら幸いです。