出生前胎児DNA親子鑑定

胎児を一切傷つけることなく妊娠初期（妊娠7 週⽬）から行える親子鑑定です。
親子鑑定は、胎児のDNAと母親のDNA、父親の可能性がある男性のDNAを次世代シーケンサー（NGS）により解析し塩基配列を比較することで行います。 母親の⾎液中に含まれる胎児のDNAを利⽤するため、⺟親から採血するだけで済み、胎児を一切傷つけることなく鑑定できます。

胎児のDNAが母親の血液に含まれるからです。
親⼦鑑定には、⺟親のDNA と⽗親の可能性がある男性のDNA、そしてお⼦さんのDNAが必要です。しかし、妊娠6週目を過ぎると胎盤を通して胎児のDNAが母親の血液に流れ始めます。その後、妊娠期間に比例して母体血中の胎児DNA量が増えていき、妊娠14週目以降はほぼ一定になると言われています。そこで母体血を採取すると、胎児のDNAを抽出して解析することができます。
その結果、お⼦さんが⽣まれる前（妊娠中）に⺟親の⾎液を採⾎して解析することで胎児のDNAを解析でき、⺟親のDNAと⽗親の可能性がある男性のDNAと⽐較することで親⼦鑑定が⾏えます。

最も早くて妊娠7週目から検査可能です。
しかし、母体血中の胎児のDNA量は個人差が大きく、妊娠週数が早い場合では、検査に必要な量のDNAを回収できない可能性があります。また、子宮外妊娠や採血時にすでに胎児が亡くなられていた場合は、母体血中の胎児のDNAは検出できません。
そのため事前に医療機関で検診を受け、正常妊娠であることを確認後、妊娠7週目以降に採血を行ってください。
なお、採血は、弊社指定の医療機関で行っていただきます。

通常の⾎液検査と同じように⼀般的に腕から採⾎します。ただし腕からの採⾎が難しい場合には、別の採⾎しやすい場所から採⾎することもあります。

綿棒（検査キットに付属）でほほの内側をこすって⼝腔上⽪（ほほの内側の表⾯の細胞）を採取して提出していただき、そこからDNAを抽出します。
⽗親の可能性がある男性の協⼒が得られない場合には、⻭ブラシや髪の⽑等からDNA を回収して鑑定に使⽤できる場合があります。どのようなサンプルを使⽤できるかは、お気軽にお問い合わせください。

親子関係の肯定は父権肯定確率99.99%以上、否定は父権肯定確率0%を最低保証精度として判定します。

〔補⾜〕
理論上100％の鑑定は不可能であり、父権肯定確率99.9％の数値で得られた結果を否定する方法は事実上ありません。
しかし、父親と思われる男性が一卵性双生児である場合は、一卵性双生児間では同じ遺伝子型として検出されるため鑑定が困難な可能性があります。また⼗分なDNAを回収できない場合には鑑定が困難な場合があります。

鑑定には、「私的鑑定」と「法的鑑定」の2種類があります。
私的鑑定：個人的な確認を目的として行われる鑑定です。公的機関などへの提出がない場合は、こちらで⼗分です。
法的鑑定：調停や裁判などで親子関係の証明としての利用を目的とした鑑定です。
なお、鑑定結果の精度には違いはありません。